校長雑感/「あははの習慣」の「・・は」
2025年9月10日 17時30分夏休みが明けて2週間が過ぎましたが、昇降口の下駄箱の子どもたちのシューズはきちんとそろえられています。「はきものをそろえる」ということは簡単なことですが、この行動には、子どもたちの成長にとって大切な意味があると考えています。
「はきものをそろえる」という行為は、自分自身を律する心を育みます。履物を脱ぎっぱなしにするのではなく、「きちんとそろえよう」と意識することで、自分の行動を振り返り、次にどう動くべきかを考える習慣が身につきます。これは、整理整頓の習慣だけでなく、日常生活のあらゆる場面で求められる自立心へとつながる第一歩です。
また、この習慣は他者を思いやる心を育てます。履物をきちんと揃えることで、次にその場所を使う人が気持ちよく使えるようにするという配慮が生まれます。学校生活では、下駄箱だけでなく、トイレや特別教室、体育館など、多くの場所をみんなで共有します。こうした小さな思いやりを積み重ねることで、集団生活における協調性や公共心を育んでいくことができるのです。このような意識は、日本の美徳であり、日本の学校教育のよさであるとも考えます。
「はきものをそろえる」ことは、「自分の心を整える」ということです。これは小さな習慣ですが、子どもたちの大きな成長へとつなげる大切な習慣だと思います。今、玄関の履き物はそろっていますか?