校長雑感/「あははの習慣」の「あ・・」
2025年9月2日 13時00分今日の朝も、子どもたちの「おはようございます」という元気な「あいさつ」から学校が始まりました。私は、「あいさつが大事」という価値観を大切にできる心を子どもたちに育てたいと思っています。
「あいさつ」が大切なのは誰でも理解できることですが、実際の「あいさつ」には個人差が出てきます。以前、私が中学校で教員をしていた際に、生徒の職場体験の受け入れを商店や企業に依頼すると、決まって「あいさつができる生徒をお願いします」と言われたことがありました。必要な知識や技術は教えられるけれど、自然な「あいさつ」はすぐにはできないということでした。社会でまず求められるのが、様々な知識や技術ではなく「コミュニケーション力」なのだと再認識しました。
学校には「コミュ力」という教科はありません。国語科で言葉や使い方を学習し、様々な教科の学習や活動などで、先生と、友達と、下級生・上級生と、地域の方々との対話を通して育まれていきます。その基本が「あいさつ」です。それは人間関係を築くための、重要な最初のコミュニケーションだからです。
意識して「あいさつ」をすることから、自然と「あいさつ」が出るという、まさに「あいさつの習慣」を身に付けることが大切です。そのためには、日頃から学校でも、家庭でも、地域でも、「あいさつ」をすることが習慣になるまで、そして幼児から成人になるまで、子どもたちに継続させることが大きな成長につながっていくと感じています。