校長雑感/火の用心!
2025年11月28日 23時30分先日、本校で子どもたちに予告をしない避難訓練を実施しました。子どもたちは真剣に取り組み、「おかしも」(おさない、かけない、しゃべらない、もどらない)の約束をしっかりと守って避難することができました。
学校の教育活動の中で「訓練」という言葉を使うのは避難訓練だけです。予告をしない意義は「火事や災害は、いつ、どこで、どんな時に起こるか決して教えてくれない」ということにあります。避難訓練は、いざという時に「頭で考える前に体が動く」ようにするための、自他の命を守る大切な習慣づくりなのです。
最近、テレビや新聞では残念ながら火災のニュースを多く目にします。昔ながらの「火の元」への注意はもちろん大切ですが、現代の火災は、電気製品の進化とともに原因も変わってきています。
これからの季節、暖房器具を使い始める時期に心配なのが、コンセント周りや充電器から発生する火災です。ほこりが溜まったタコ足配線や、スマートフォン等を長時間充電したまま放置することなど、一見すると安全に見える場所にも、小さな火種が潜んでいることがあります。私たちの「ついうっかり」や、日々の忙しさの中での見落としが、大切な家族の命や財産を奪うことにつながりかねません。
子どもたちには、学校で真剣に訓練を重ね、危機管理能力を身につけさせたいと考えています。この機会に、ぜひご家庭でも再度「火の用心」の確認をしていただきたいと思います。「寝る前にコンセントをチェックする」「使わない電気製品のプラグを抜く」などの小さな習慣の積み重ねが、もしもの事態から守るための最強の備えとなります。
学校でも家庭でも、日常の小さな意識を大切にすることで、子どもたちの安心と安全を共に守り育てていきたいと考えています。