校長雑感/秋に運動会を実施する意義
2025年10月16日 23時00分本校では、昨年度から運動会を秋に実施しています。私にとって、秋の運動会は初めての経験でしたが、秋の運動会は子どもたちにとって、とてもよい教育効果をもたらすのだと感じることができました。この取組を進めている国見小学校は、とてもすばらしいと考えます。
伊達地方や福島市の小学校では、運動会を5月の連休明けに実施する学校が多いですが、子どもたちや教職員にとって運動会の準備期間はとても短いものになってしまいます。ですから、教員が子どもたちに運動会の内容を指導し、子どもたちはそれを覚えて行うという形になりがちです。1年生は入学して間もない時期で、何が何だか分からないまま動いて終わってしまいます。高学年の子どもたちが中心になってスローガンを決め、各学年でそれぞれに運動会の目標を設定させて参画意識を高めることで精一杯です。
しかし、国見小学校の運動会は違います。各学級の代表児童による1年生から6年生までの運動会プロジェクトチームを結成して、1年生からも運動会のアイディアを出してもらいながら、子どもたちが運動会をどのように創り上げ、盛り上げていくか主体的に考えていきます。紅白のテーマソングを決め、入場パフォーマンスの振り付けを考えて、みんなで練習します。応援団を中心に応援の仕方を考え工夫して、みんなで練習します。2年生が考えた掛け声を取り入れようと6年生が考え、応援動画を撮影してみんなに伝えて練習します。5年生はポスターを作成して町内の様々な場所に訪問し、ポスター掲示を依頼して回ります。また、みんなでアイディアを出し合って、小旗を作ったり、うちわを作ったり、応援メッセージボードを作ったりと、運動会に向けて自分たちがやりたいことを主体的に協働的に取り組んできました。6年生は下級生を巻き込みながら最高の運動会にしようと、一人一役以上の大活躍をしました。開閉会式では、全学年の代表児童が役割を担って活動しました。子どもたち一人一人のよさを生かしながら、みんなが輝ける運動会になりました。
国見小学校の「秋の運動会」と、運動会を通して大きく成長する「国見小の子どもたち」は、声を大きくして自慢できる、とてもすばらしいものです。それらを支えていただいている「チーム国見」の皆様に、改めて深く感謝いたします。